副葬品(大切な方と共に棺に納めたいもの)
副葬品を辞書でしらべると
「死者を埋葬するとき遺体に添えて収める物」「邪悪を祓う品」「来世での生活用品」「生前の愛用品」などとある
葬儀のお別れの場では、たくさんの花をお入れする姿をご覧になったことがあると思います
また故人様をご納棺するときにはお身内の方がさまざまな品を持ち寄り納めます。
残念なことにいつも身に着けていた眼鏡や装飾品、貴金属品は不燃物でありその他
ガラス製品やゴム、ビニールなども燃え残りがお骨に付着して汚してしまうこともあり、副葬品としてはお奨めできません
煙草やお菓子など、生前お好きだったもの
小説や新聞、雑誌などの書物
帽子、手袋、靴下、ステッキといった身の回りの品
手紙や色紙、ペットの写真などの思い出の品
釣竿、筆、編み物やユニフォームなどの趣味の品
それは、「お別れのさようなら、感謝のありがとう、労いのごくろうさま」とは違い、退屈しないように、寂しくないように、おなかが空かないように、寒くないようになど、大切な方が旅立たれても不自由しないようにという
在りし日と同様の、ご家族の想いがそれぞれの品々に託されています
そう考えると自分に万が一のときは、何を入れてほしいかを思うよりも
わたしの家族はいったい何を入れてくれるのだろうと想像するほうが
前向きで穏やかな気持ちになれるような気がします
シオタニ株式会社
村田 学