「相続をきっかけに
実家が空き家になるので
管理や処分をどうしたらよいか」
という相談が増えています。

実際、空き家は
ここ数年の間にも
増加傾向です。

空き家は老朽化すると
周辺地域に被害をおよぼしかねません。

近年多発している大雨や台風のことを考えると
老朽化した空き家を放置するリスクは
はかりしれません。

でも「どこに相談したらよいかわからない」
のが現実的なところです。

リレーインタビューVol.02は
解体・リサイクル業に携わる専門家を
ご紹介いたします。

宗守重泰（むねもりしげやす）さん
株式会社宗重商店（むねじゅうしょうてん）
代表の方です。

宗守さんにインタビューのご連絡を
差し上げたのは昨年の年末です。

師走の時期にお時間をとっていただけるだろうか
そんな心配がよぎりました。

宗重商店の社員の方から
こんな返事が返ってきました。

「社長に、ノーはありません。
日程を調整するだけです。」

社員の方の対応に
私は感動してしまいました。

このような対応をされる社員の方を
育てられた方とはどんな方なのだろう。

宗守さんにお会いできることを
楽しみにしながら、インタビュー当日となりました。

本社社屋や敷地は整然とし掃除が行き届いていました。

会社に入ると社員の方々が
作業を中断しその場に立ち上がり
総出でお出迎えくださいました。

女性の方が多いのにびっくりしました。

会社の雰囲気や社員の方々の対応
どれも当初の予想をいい意味で裏切ることばかりです。

その理由がインタビューをとおしてわかりました。

宗守さんは社員教育に心を配っておられます。

そのきっかけは２０年前にさかのぼります。
宗守さんは大学を卒業後
百貨店に就職されました。

そこで、マナーやサービスについて学んでこられました。

その後、父が経営していた株式会社宗重商店の家業に入り
父の仕事を手伝うことになりました。

そこで、宗守さんは百貨店の様子とちがうことに
びっくりされたそうです。

そこから、宗守さんは決意されました。

社員教育に力をいれようと。

社員教育は基本的なことを中心に始めました。

身なりを整えること。
挨拶などの礼儀作法を覚えること。
作業時にはヘルメットをかぶるなどの安全体制を徹底すること。

根気のいる取り組みですが
宗守さんは、社員の方々に
理由付けやそろうことの格好良さを伝えながら
長年、実行されてきました。

宗守さん曰く
「作業にきた人がたばこ臭かったりしたら
おじいちゃんやおばあちゃんはびっくりするでしょう。」

宗守さんが社員教育に心を配られるのは
お客様へのサービスの質を高められるためなのだと
感じました。

次週につづく。

 

インタビューアー
株式会社ハナミズキマネジメント
代表取締役　小林花代