リレーコラム

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遺影写真の選び方


お葬式の打ち合わせをしていると、故人様の遺影写真選びに悩む方が多くいらっしゃいます。

特にご高齢の方が亡くなったときなどは、写真を撮る機会が余りなかったり、写真が嫌いだったりという理由で、団体旅行や結婚式などの集合写真をお預かりするケースもあり、このような写真の場合、一見きれいに見えるようですがご本人様にまったくピントが合っておらず、大きく引き伸ばすと誰だかわからないぐらいにぼやけてしまうことが、かなりの確率で起きます。

遺影写真は葬儀のときに祭壇に飾るものと思われがちですが、実際はその後の役割のほうが大事で、お仏間やご供養の場に飾られることで折に触れ目にすることとなり、ご遺族の方(送る方)の故人様への心のよりどころになります。
その点から、いい写真の判断は送る方たちが故人様の生前のお姿を思い出して偲べる(想いを馳せる)ことができるかが重要になってきます。

記念日などにスタジオで撮って貰うような写真はキチンと照明もあたりプロが撮影するだけあって、とてもいい表情を切り取ることができます。
また気の合った友人たちとの旅行や食事の席でのスナップなど思いがけずいい写真が見つかることもあります。
写真はすぐ準備しなければ間に合わないと思っていらっしゃる方も多いようですが、実際は半日もあれば、加工はできるのでお通夜当日の午前中にお預かりできれば十分です。

お葬式はいろいろと決めることばかりで、忙しいかとは思いますがご家族や、場合によってはご友人などにも協力していただき余裕をもって選んでくださることをお勧めします。

 

シオタニ株式会社
村田 学